ガスタービン
ガスタービンエンジン

 紙製造業は、エネルギー多消費型の産業で、70年代のオイルショックを機に省エネに取り組みはじめその成果を上げてきています。
 当社では、いち早くコージェネレーションの自家発電システムを導入して省エネに努めてきました。コージェネレーションとは、ひとつの燃料から2種類以上のエネルギーを発生させるシステムで、当社では、このシステムの採用により熱エネルギーの無駄を減らし、総合的にエネルギー効率を向上させています。つまり、電気を起こす際に発生する排熱を利用して、紙の乾燥に必要な蒸気を取り出しているのです。
 この発電機のタービンには、これまで航空機のジェットエンジンと同型のものを使用していましたが、平成18年12月に高効率・高環境なガスタービンエンジンに更新しており、これにより従来と比較して、約17%の二酸化炭素排出量の削減効果をあげています。
 ガスタービンエンジンの燃料には、硫黄分のない天然ガスを採用しており、喘息の原因等になる亜硫酸ガスの発生を抑えています。また、煤煙も出ないので、当社では紙製造業の象徴のような高い煙突が排気筒ですんでいます。
 このように当社は、省エネだけでなく公害にも配慮した発電システムを導入しており、地球環境保護を企業の社会的責任のひとつとして生産活動を続けています。

 



 
 当地区には100余りの製紙会社があり、首都圏を中心に回収した古紙を年間で約230万トン利用しています。この古紙から再生紙を製造する過程で、大量のペーパースラッジ(PS)が発生します。ペーパースラッジは、減容のために焼却され焼却灰(PS灰)として、そのほとんどが管理型の処分場で埋立処理されています。しかし、埋立処分場の新設や延命は難しい問題が多く、その有効利用が重要な課題になっています。
 当社では、従来より化石燃料を使用しないで、PSを自燃させる方式の焼却炉を採用していましたが、平成6年1月この焼却炉の底部に直接 再燃焼炉を接続させ、高温の廃ガスを利用してPSからカーボンレスの多孔質焼成セラミックス(商品名FJライト)を製造することに成功しました。これによりPSの再利用を図り、焼却灰の埋立ては一切行わないようにしています。
 現在FJライトは、インターロッキングブロックの骨材や土木工事の排泥処理材・改質材として使用されるのをはじめとして、アスファルトの変形防止材、植木鉢プランターの表面装飾材、或いは蘭の高級植成材として多方面に利用されています。
FJ ライト
 
FJ ライトの顕微鏡写真
(×500)



 紙製造業は、用水依存型の産業でもあり、紙を製造する工程で大量の「水」が使われます。
 一度使われた水は、微細センイや灰分などで汚れてしまうので、それを取り除いたり、或いは溶解物まで除去したりして工場内でリサイクルされています。
 しかし、一部は工場外へ排出されていくことになります。当社では、排水の懸濁物の除去と同時に三相流動式生物処理層を通過させてCODを減らし、魚の住める排水として、岳南排水路に放流する方式をとっており、排出水の水質向上に努めることにより、環境と調和のとれた企業を目指しています。
1万t排水処理槽